サケ、川袋川へ続々と“里帰り” にかほ市、採卵作業盛ん
秋田県にかほ市象潟町の川袋（かわふくろ）川でサケの遡上（そじょう）が本格化している。河口から約３００メートル上流にある川袋鮭（さけ）漁業生産組合（池田甚一組合長）の簗（やな）場では、産卵期を迎えたサケが集まり、組合員が水揚げやふ化場での採卵作業に精を出している。作業は１２月まで続く。
川袋川のサケ遡上数は県内最多。組合によると、比較的豊漁だった昨年は約３万匹を捕獲した。今年は９月２３日に最初の遡上を確認し、これまで約８千匹を水揚げした。大半が３〜５歳魚で、全長は約６０センチ、重さ約３キロといずれも平年並みという。
簗場から網とクレーンで水揚げされたサケはふ化場に移され、いけすで雌雄に仕分けられる。産卵を控えた雌は、腹部の硬軟で卵の成熟度を見極め、採卵する時期に応じて別々のいけすに入れられる。採卵、ふ化し５センチほどに育った稚魚は、来春に放流される。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20151027e