東京理科大学基礎工学部山本学教授は4日、2TBの大容量と信頼性、低運用コストなどの条件を
兼ね備えたホログラムメモリの技術開発に成功したと発表した。
2000年頃から記録再生システムの安定性、容量の拡大、転送速度の向上、光学系とメカ機構の
小型/簡略化などを実用性の観点から開発を進め、それらを満たす「3次元クロスシフト多重方式」
という新たな多重化技術を開発した。
同方式は、信号光と参照光の干渉により情報記録を行なうホログラムメモリ技術において、参照光を
球面波とし、ディスク媒体のXY2次元空間のシフト多重記録にさらに微少角度の媒体のチルト効果を
利用した3次元多重記録を行なう。
3年後を目処に情報アーカイブ市場に製品投入を図る予定で、2020年東京オリンピック開催に伴う
高精細映像のアーカイブを第一ターゲットとして開発を行なう。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20151105_729056.html