もんじゅ運営、原子力機構は不適…規制委勧告へ
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)で機器の点検漏れなどが相次いでいる問題で、
原子力規制委員会は4日、同機構について「もんじゅの運転を任せるのは適当でない」と判断、監督官庁の文部科学省に対し、同機構に代わる運営主体を半年以内に探すよう求める勧告を出す方針を決めた。
勧告は規制委設置法に基づく措置で、来週以降に勧告する。
規制委が勧告を出すのは、2012年9月の発足以来初めて。勧告に強制力はないが、文科省は今後、規制委に報告を迫られる。
規制委は「新たな運営主体を見つけられなければ、もんじゅの在り方を抜本的に見直してほしい」として、廃炉を含めた措置も検討するよう求めた。
もんじゅの担い手が見つからなければ、国が推進する核燃料サイクル政策にも影響が及ぶ可能性がある。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20151104-OYT1T50061.html