横浜で猫が連続不審死８匹確認で毒殺の可能性も
2015年11月4日6時0分 スポーツ報知
横浜市中区小港町で、８月から１０月にかけて、少なくとも８匹の猫が相次いで不審死していることが、３日までに分かった。
アパート１階の隅、民家の軒先や路上などで、けいれんした状態やすでに死亡した状態で発見された。
けいれんしていた猫は、住民が動物病院に運んだが数日後に死亡したという。
住民からの通報を受けて捜査している神奈川県警山手署によると、薬物の影響とみられる症状があるという。
何者かによって毒殺された可能性があるとみて、 動物愛護法違反容疑も視野に猫を解剖するなどして死 因を調べている。
弱っている猫を数匹発見した住民の女性によると、 ８月１６日までに衰弱している猫２匹がそれぞれ離れたところで見つかり、動物病院に運んだが、２匹とも９月４日までに死亡。
その後も相次いでふらついていたり、嘔吐（おうと）している猫が見つかり、９月１ ０日にはすでに死んだ状態の猫が見つかった。
最近発 見されたのは１０月２５日で、この猫もほどなくして 死んだという。
猫が見つかったのは、いずれも小港町３丁目内の半径約６０メートルの狭い路地。
警察が把握しているのは８匹だが、神奈川動物ボランティア連絡会の矢吹紀 子代表は「亡くなった猫は１０匹で、うち２匹は子猫だった」と説明した。
矢吹さんによると、３丁目周辺では１３年前から地域住民が近所の猫を避妊・去勢手術して餌付けを始め 「地域猫」としてかわいがっていた。
多いときは、この路地だけで３０匹以上の猫がいたが、相次ぐ不審死で、現在は数匹しか残っていないという。
矢吹さんは 「餌は５世帯ぐらいが分担して与えていたが、食べ残しなどは必ず片づけている。与えた餌に薬物が混ぜられたことはないと思う」と話した。
別の住民は「残酷な事件で悲しい。狭い路地でたくさんの猫を餌付けすることをいやがっている住民もいるのではないか」と話した。
http://www.hochi.co.jp/topics/20151103-OHT1T50218.html