http://science.srad.jp/story/15/10/24/1754248/
小惑星「2015 TB145」が日本時間11月1日、地球に最接近する(NASAのニュースリリース、 NASA — 2009 FD and 2015 TB145、 Sky & Telescopeの記事、 The Vergeの記事)。
2015 TB145は10月10日に発見された小惑星で、絶対等級は19.8。直径320メートルから640メートルと推定されている。平均的な小惑星の速度を大きく上回る秒速35kmで移動しており、最接近時には地球から49万kmの距離に到達する。この距離は地球と月の距離(LD)の1.3倍にあたり、それほど接近するわけではないが、2015 TB145クラスの小惑星が1 LD前後の距離まで接近するのは10年に1回ぐらいなのだという。絶対等級20未満の小惑星では2006年6月に最接近した「2004 XP14」が1.1 LD、この次は2027年8月に「1999 AN10」が1 LDまで接近する。
2015 TB145の最接近時刻は日本時間11月1日1時57分(10月31日16時57分 UTC)で、おおぐま座を通過する。最接近時には3分間で月の直径よりも大きく動くという。10等級程度なので肉眼では見えないが、家庭用の天体望遠鏡で観察可能とのことだ。