http://www.hochi.co.jp/topics/20151020-OHT1T50078.html
近隣の住宅周辺に照明を付けた墓石を設置して嫌がらせをしたとして、徳島県警那賀署は20日、県迷惑行為防止条例違反(嫌がらせ行為の禁止)の疑いで、いずれも同県那賀町の無職・宮本政美(63)と久保八重(64)の両容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は昨年10月7日から12月14日までの間、同町に住む80代の女性宅周辺に、墓石4基を設置した疑い。墓石には発光ダイオード(LED)や、時間により5色に変化する照明器具などが針金でくくりつけられていた。夜間に人が通るとセンサーが反応して点灯し、女性の家に光が届くようになっていた。今年2月に女性が告訴し、7月に那賀署が墓石を差し押さえた。
同署によると、女性は4年ほど前に引っ越してきた。両容疑者はすぐ近くに住んでおり、当初は近所付き合いもあったが、夜中に大声を上げるなど宮本容疑者の行動を見て、距離を置くようになっていたという。宮本容疑者と久保容疑者は同級生だった。
墓石は女性の家から10~15メートルの距離に置かれていたが、その場所は宮本容疑者の土地。墓に埋葬されている人はおらず、墓石にはすべて異なる戒名が刻まれていた。宮本容疑者は「墓石は元からあった自分の家のもので、照明器具を付けたのは鹿よけのため」と容疑を否認。同署では女性と両容疑者の間に何らかのトラブルがあったとみて、動機を調べる。