ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)による排ガス試験をめぐる不正問題で、同社が異なる
エンジンに合わせて不正ソフトを複数作っていたことが、関係筋3人の話で明らかになった。
VW幹部や同社への捜査に詳しい米当局者を含む関係筋によると、VWは不正操作を行っていたと
する7年の間、4種類のエンジン向けに、排ガスの量を操作する「ディフィート・デバイス(無効化装置)」と
呼ばれるソフトを作成した。
複数のソフトを開発したかどうかの質問に対して、VWの欧州担当と米国担当の広報は、当局の捜査が
続いているとしてコメントを控えた。不正を把握していた人物の数については、ヴォルフスブルクにある本社の
広報は「厳密に調査しているが、現時点でコメントするのは時期尚早だ」と述べた。
一部の業界関係者やアナリストは、不正ソフトが複数バージョン作られていた場合、関与した従業員は
広範にわたった可能性があると指摘している。
http://jp.reuters.com/article/2015/10/19/volkswagen-emissions-software-idJPKCN0SD01O20151019