北海道沖のサンマ漁は例年なら今が最盛期ですが、今シーズンは水揚げ量が去年の半分以下と、
記録的な不漁となっています。品薄感から取引価格が去年の1.5倍になり、食卓にも影響が出ています。
この影響で、北海道釧路市のスーパーの中には、1匹の販売価格が去年の50円程度からおよそ2倍の
100円前後になっているところもあります。店を訪れた主婦は「ことしは本当に高いです。サンマを買う頻度が
例年に比べて減りました」と話していました。
サンマの不漁の原因について、専門家は海水温の上昇が影響していると指摘しているほか、中国や台湾
などの船が北太平洋上の公海で行っているサンマ漁が一因だという見方も出ています。今シーズン、サンマが
不漁となっている原因について、サンマの資源の状況に詳しい釧路水産試験場の稲川亮研究主任は
「ことしは北海道東部の沖に、例年に比べて1度ほど水温が高い海域があり、冷たい水を好むサンマの
群れが三陸沖に向かって南下するコースが沖合にずれ、近づかなかったためではないか」と指摘しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151016/k10010272391000.html