退任のエディーHCが痛烈警鐘 日本ラグビー「育成の問題点」
世界のラグビー界から指導力を評価される指揮官が痛烈な一言を残して日本を去る。
ラグビーW杯(イングランド)日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は13日に帰国した際、
19年の日本大会に向けた日本ラグビー強化のための持論を展開。
「しっかりしたプランがなければ強い代表はできない。やり遂げる力も必要だ。でも、これらを遂行するのは難しいだろう。
(日本には)変化を嫌う人もいるからだ」と、現状から脱却しようとしない日本ラグビー界に警鐘を鳴らした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151016-00000012-nkgendai-spo
「ふたつの原因が考えられます。ひとつはこのW杯の開幕前に、日本ラグビー協会がエディーとの代表HC契約を正式に更新しなかったこと。
近年、世界の代表チームは、優秀なHCであれば目標とする大会の前に契約を延長することが珍しくありません。
早めの更新でHCが他国へ流出するのを防ぐわけです。
もちろん日本協会もエディーの手腕を認め、更新の意向は伝えていたでしょうが、
『W杯前の契約延長など前例がない』『もしW杯本番で惨敗した場合、その指揮官を続投させてもいいのか』などの理由で、
正式契約に二の足を踏んでいたようです」(田村氏)
旧態依然とした雇用主がもたつくうち、「協会は私のことを本当に評価しているのか」と業を煮やしたエディーは、次の道を考え始める。
「もうひとつは、新チームづくりに向けたJSRAの仕事があまりに遅いこと。
来年2月にシーズンが始まるというのに、いつまでたっても参加メンバーさえ決まらない。
エディーはDR就任後すぐに候補リストを提出しているのですが、交渉のプロが不在のJSRAが選手との契約に手間取っているのです。
代表強化の重要な手段がまるで形にならない現実に直面し、
日本のラグビー界は本当にジャパンを強くする気があるのかと、エディーは不信感を募らせたのでしょう」(田村氏)
そこへちょうど、新たな指揮官を探していたストーマーズからのオファーが届いた。
すべてのタイミングがぴたりと合い、エディーは南ア行きを決意したというわけだ。
http://www.excite.co.jp/News/sports_clm/20151009/Shueishapn_20151009_54724.html?_p=2