「人を殺してみたかった」白昼の五反田で通り魔 33歳男逮捕
2015年10月14日6時0分 スポーツ報知
13日午前11時8分、東京都品川区のJR五反田駅近くの路上で「黄色いシャツの男に人が刺された」と目撃した男性から110番があった。
警視庁大崎署は殺人未遂の疑いで、現場近くにいた品川区に住む職業不詳の33歳の男を逮捕した。
背中を刺された60代男性は、軽傷とみられる。調べに対し、男は「人を殺してみたかったので刺した」と供述している。
JR五反田駅から東に約300メートル、ホテルや飲食店などが立ち並ぶ一角で事件は起きた。
大崎署によると、13日午前11時5分ごろ、60代男性がタクシーを待っていたところ突然、背後から刺された。
男性が振り向き、男から包丁を取り上げると男は逃げたという。
「黄色いシャツを着た男に人が刺された」という110番が入り、署員が駆けつけると、現場近くの飲食街で似た格好の男を発見。
男は問いかけに最初は無言だったが、不審に思った署員が何度か問いただすと 「包丁で人を刺しました」と認めたため、殺人未遂容疑で逮捕した。
同署の調べに対し、男は「人を殺してみたかったので刺した。見ず知らずの男性を刺し殺そうとして背中を刺した」などと供述しているという。
凶器は、刃渡り16・5センチ、全長30センチの包丁で、事件直前に近くのスーパーで買ったものだという。
同署は刑事責任能力についても慎重に調べる。
刺された男性は都内に住む60代で、署員が駆けつけると背中を押さえながら手を振っていたという。
右背筋の下の方に約5センチの傷痕が1か所残っているが、内臓に達しておらず全治2週間。
病院に搬送されたが、命に別条はないという。
通りを挟んで現場の向かいにある新聞販売店の男性所長(33)は「初老の男性が、路上で苦しそうに座っていた。近くに包丁が転がっていて怖かった」と振り返った。
正午ごろとあって、昼食時のサラリーマンら100人以上の人だかりができて騒然としていた という。
近所に住む40代の女性は「30年以上住んでいるが、こんな怖い事件は起きたことない。最近は、こういう事件が多くて…」と言葉少なだった。
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