運動会などの種目の1つで、集団で足をつなげて走る「むかで競走」について全国の学校で事故が
相次ぎ、1年間に480人余りが骨折していたことが産業技術総合研究所の調査で分かりました。
専門家は「事故が多発する競技であることが分かった。改善する必要がある」と指摘しています。
調査を行ったのは産業技術総合研究所の西田佳史首席研究員らのグループです。
グループでは、昨年度、日本スポーツ振興センターに報告された全国の小中学校や高校の事故、
およそ102万件のデータを調べたところ、運動会や体育祭の種目として行われる「むかで競走」で
事故が相次いでいて、1年間で2205人がけがをしていたことが分かりました。このうち、21%に
当たる482人が足や肩などを骨折する重傷を負っていたほか、頭を強く打ち、体にまひが残るなどの
ケースもあったということで、事故全体の85%が中学校で起こっていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151012/k10010267401000.html