(CNN) 米アリゾナ州の北アリゾナ大学で9日未明、新入生の男が学生4人に向かって発砲し、うち1人が死亡、3人が負傷した。男は第1級殺人罪などに問われている。
スティーブン・ジョーンズ容疑者(18)は、9日午後にビデオを通じて出廷。容疑を理解しているかとの問いに「はい」と答えた。保釈金は200万ドル(約2億4000万円)。
検察によると、ジョーンズ容疑者は午前1時20分ごろ、他の学生とけんかになり、自分の車に戻って拳銃を手に取った。正当防衛とは認められないという。
ジョーンズ容疑者は警察の捜査に協力している。被害者らは複数回にわたり銃撃を受けた模様だという。
被害者はすべて、同じ同好会のメンバー。ジョーンズ容疑者は別の同好会のメンバーだった。
被害者の同好会は、被害者の家族や友人らに連帯の意を表明。同大のリタ・チェン学長も事件について「恐ろしい悲劇だ」などと述べた。
学生らはショックを受け疲れた表情で記者会見に出席。銃撃があってから危険通知のメールが届くまで1時間以上かかったことに疑念を呈する声もあった。
大学警察の責任者は、危険通知メッセージの遅れについて、現時点では説明できないとしている。
アリゾナ州のダグ・デューシー知事は州として警察の捜査に協力し、負傷者の回復を助けることを誓った。同州選出のジョン・マケイン上院議員も弔意を表明、負傷者の回復を祈る声明を出した。
米国では1日、オレゴン州ローズバーグの短大で銃乱射事件が起きたばかり。オバマ大統領は9日、ローズバーグを訪れ、犠牲者の遺族を訪問。この後、「皆で協力し、こうした事態の再発を防ぐ方法について考えなければいけない時期がこれから来るだろう」と述べた。
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