競艇場のコース内に侵入して営業を妨害したとして、福岡県警は7日、北九州市門司区上藤松1丁目の会社役員、鬼木一真容疑者(39)を建造物侵入と威力業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
博多臨港署によると、鬼木容疑者は9月12日午前10時15分ごろ、福岡市中央区の競艇場「ボートレース福岡」のコース(1周約600メートル)内に水上バイクで侵入。2周したあと、コース脇に待機していた選手らを手招きし、「レースやろうぜ」と挑発するなどして業務を妨害した疑いがある。鬼木容疑者はさらに1周して出て行ったという。場内の録画映像などから水上バイクを割り出し、所有者の鬼木容疑者が浮上したという。
運営する福岡市によると、第1レースの開始時間は午前10時50分ごろで、レースに支障はなかった。水面のごみを回収する艇などの出入りのため、競艇場は博多港に行き来できる構造になっている。事件後、侵入を防ぐ器具を設置したという。競艇場の幹部は「侵入の時間によってはレースに影響が出ていた。二度としないでいただきたい」と話した。
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