2015年10回6日安倍内閣総理大臣の記者会見より抜粋
農業こそ国の基であります。
しかし、戦後、1,600万人を超えていた 農業人口は現在200万人。この70年で8分の1まで減り、平均年齢は66 歳を超えました。
TPPをピンチではなく、むしろチャンスにしていかなければならない。
若者が自らの情熱で新たな地平線を切り開いていくことができる農業へと変えていく起爆剤としなければなりません。
TPPでは、多くの国で、農作物にかけられていた関税がなくなります。
北海道のメロン、大分の梨、日本にはほかにはないような甘くてジューシーな果物がたくさんあります。
新潟にはコシヒカリ、宮城にはひとめぼれ、青森にはつがるロマン。
日本が誇るおいしいお米にも、世界のマーケットという大きなチャンスが広がります。
アメリカでは最近、とりわけ流行に敏感なニューヨーカーたちの間で霜降りの「wagyu beef」が人気を集めています。
しかし、26%もの関税がかかり、価格がどうしても高くなる。大きな壁として立ちはだかってきました。
この壁がTPPによって取り払われます。最大で現在の輸出実績の40倍まで関税がゼロとなります。
そして、将来的には全ての制限が取り払われます。
米国の皆さんに日本のおいしい和牛をもっと知ってもらい、 もっと食べてもらう大きなきっかけとなる。私はそう確信しています。
政府としてTPPにチャンスを見出し、世界のマーケットに挑戦しようとする皆さんを全力で応援したいと考えています。
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/1006kaiken.html