【Next経済】スイスの資源大手グレンコア デリバティブ商品で大規模損失か エンロンとの類似が指摘され始める ID:2mTq8mOK

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2015/10/05(月) 15:29:09.49 ID:2mTq8mOK

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44895
以下一部引用

 エネルギー業界でデリバテイブに大失敗したケースと言えば、エンロンの事例がよく知られている。その原因の1つに1997年からの原油価格急落があった。

 エンロンの2000年度の年間売上高は1110億ドル(全米7位)だったが、巨額の不正経理・不正取引による粉飾決算が明るみに出て、2001年12月に破綻に追い込まれた。破綻時の負債総額は簿外を含めると400億ドルを超えていた。

 エンロンの収益源は1980年代末から手掛けた石油や天然ガスなどの先物販売だった。エンロンは数カ月先に決まった値段で石油や天然ガスなどを売ることを契約してフィーをもらう先物ビジネスで利益を出した。さらにその先物契約の権利を売買する市場をつくり、自ら売り買いして利益を増加させていった。

 エネルギー企業と言いながら、利益を出しているビジネスの仕組みは株式や債券の取引と同じである。だが、アジア通貨危機など景気後退による原油価格の下落でエンロンの戦略は破綻に向かうこととなった。

 エンロンは先物契約が締結できた段階で利益を計上していたが、実際には相場が予想と逆方向に動いたために多額の損失を出していた。エンロンは約3000もの子会社をつくって損失を付け替え、その損失を子会社間で移動させるという粉飾を行って利益の部分だけを外部に見せていた。しかし、その「綱渡り」も限界に来てしまったというのが、事の顛末である。

 グレンコアは米国では既に「グレンロン(グレンコア+エンロン)」と呼ばれているが、エンロンのように破綻するようなことになれば、今後先細りになることが予想されるものの、しばらくの間はシェール企業の収益源となる「先物売り」から生ずる差益が一気になくなってしまうとの懸念がある。


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