雇用状況が良くなっているといわれるなか、希望退職を募る企業が相次いでいる。国内での販売不振など企業側の理由はさまざまだが、働く人にとって職探しが簡単ではないことはどこも同じだ。
シャープは9月末で3234人が会社を去った。2012年12月にも約3千人が辞めたが、1年以内に仕事が見つからなかった人は2割弱に上る。今回の平均年齢は12年の時より高く、再就職には高い壁がある。
シャープは主力の液晶事業が数年前から不調で、希望退職を2回実施した。12年に辞めた人のうち大半は、シャープが指定する再就職の支援会社に登録。そのうち1年以内に仕事が見つかったのは8割強だった。数百人は1年以上「無職」だったことになる。今年8月末では5%弱が再就職できておらず、いまも100人前後の人が仕事を失ったままとみられる。
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