「南京大虐殺」など記憶遺産登録か…日本は懸念
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に、中国が申請した「南京大虐殺の文書」と「慰安婦に関する資料」が登録される可能性が出ている。
いずれの資料も中身が不透明で、日本政府は中国やユネスコ事務局に懸念を伝えている。
新華社通信によると、「南京大虐殺の文書」は、1947年に南京軍事法廷(当時の国民党政府が設置)が旧日本軍関係者を戦犯として裁いた判決書などを含む。
判決書は、南京事件の犠牲者数を「30万人以上」と記述している。
当時の南京の人口動態などから、この数字は実態とかけ離れているとの見方が日本では支配的だが、文書が記憶遺産になれば、中国側の主張を「世界が認めた」(中国側研究者)形になりかねない。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151001-OYT1T50106.html