プーチン大統領、ISISの台頭などの中東の混乱を招いたのは西側による民主化政策
Posted 21 hours ago, by Joseph Hoffman
ロシアのプーチン大統領は9月28日、国連総会で演説を行い、ISISの台頭などの中東の混乱を招いたのは西側による民主化政策が原因と述べて、米国による容易な民主化策の実施に対して厳しい非難を加えた。
プーチン大統領はその上で「民主化の促進の成功が得られる代りに、中東では暴力、貧困、社会的混乱が発生している。中東では一般市民が基本的生存権さえ脅かされているのにも関わらず、人権の侵害が起きていることに誰も構おうとしていない。私は敢えて誰がこの状況を作り出したかについては問うことはしないが、こうした状況を作り出してしまったことについて、自分自身で自覚を持っているのは改めて自問するべきだろう」と述べた。
更に、中東での混乱の元凶ともなっているシリア情勢については「アサド大統領とクルド族の軍事派以外の誰も、真剣にイスラム国家（ISIS）や他のシリアのテロ組織と戦うことはしていない」と述べ、中東での混乱解消のためにはアサド政権を支援することが必要との見解を示した。
プーチン大統領は演説は、これまでの西側（特に米国）の民主化の進行を理念とする中東政策が、結果的には、中東での民主化の進行を進めるどころか、反対にISISIなどのイスラム過激勢力の台頭を招き、大きな社会的な混乱を招く状況となったことを批判したものとなる。
http://www.businessnewsline.com/news/201510011546560000.html