県立上尾かしの木特別支援学校（上尾市平塚）で6月、知的障害のある高等部1年の男子生徒＝当時（16）＝が授業中に作業用の機械に左手を挟まれ、
小指以外の4本の指を切断する事故があったことが30日、明らかになった。生徒は3回入退院を繰り返したが、現在は授業に復帰しているという。上尾署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、立件を視野に捜査を進めている。
同校などによると、生徒は6月9日、作業学習の授業で陶器の皿を作るため、粘土を平らにする機械を使用していた。
その際、機械の電動ローラーに左手の親指以外の4本を挟まれ、骨折。親指は亜脱臼との診断を受けていた。
その後、手術を受けたが血流が戻らず、約1カ月後に小指以外の4本の指を切除した。
事故当時、20代の女性教諭が1対1で指導。生徒らは1人ずつ順番に機械を使っていたという。
同校の山本美苗校長は「安全指導に不備があった。再発防止に努める」とし、現在は機械の使用を中止している。
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