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https://www.youtube.com/watch?v=JHjWmQIGBns&list=PLBDF3DADA42761E79&#t=3m20s
三井環 元大阪高検公安部長「その影響は、どう現れるか。具体的な事件で説明いたしますと、日歯連事件というのがありましたね。一億円の政治資金規正法違反事件なんですけどね。」
岩上安身「日歯連事件をまず簡単に説明してください。」
三井「橋本(龍太郎)総理と青木(幹雄)参議院議長、野中広務自民党幹事長の三人が主体になって、日歯連からの献金一億円を記載しなかったという事件なんだけれども。
特捜部は捜索の結果、自民党議員約20名、自民党三役に約5億円の金が手渡されているという物証をつかんだんです。いわゆる診療報酬改定問題の贈収賄事件なんですよ。
これは捜査が進むと、大疑獄事件に発展します。当時の検事総長が松尾(邦弘)です。『けものみち』に関与した総長ですよ。」
岩上「さっきの裏取引に関与した人ですね。」
三井「うん。
それでどうしたと思いますか? 東京地検はやろうとしたんですよ。捜査中断じゃないですか。中断したおかげで、自民党の三役、20名の議員は助かりましたよ。
いやいや、自民党が潰れていたかもしれないですね。」
https://www.youtube.com/watch?v=JHjWmQIGBns&list=PLBDF3DADA42761E79
岩上「この『けものみち』とはどういう意味なんですか?」
三井「『けものみち』というのは…(2004年)10月末頃に、麹町に後藤田正晴の事務所があったんですよ。で、原田(明夫)検事総長と当時の松尾(邦弘)(法務省)事務次官、古田(佑紀・ゆうき)検事局長。
現在最高裁判事ですけれどね(2010年当時、2012年4月7日退官)。
この三人が訪ねまして、『このままでは検察が潰れる』という泣きを入れたらしいんです。検察が潰れるというのは、このまま報道が過熱して裏金問題が公表されれば、当時検事総長以下70名の幹部検事が懲戒免職処分を受けますよ。
そして国民から刑事告発を受ける。そして使ったお金は国に返さなきゃいけない。
そうなりますと検察は一時機能が麻痺しますよ。それで国民から検察の信頼は一気に失墜しますね。そういうことを言っているんですね。潰れるというのはね。」
https://www.youtube.com/watch?v=JHjWmQIGBns&list=PLBDF3DADA42761E79&#t=1m53s
「検察の裏金づくりというのは、内部の者はみんな知っている公知の事実なんですよ。真っ黒なんですよ。」
https://www.youtube.com/watch?v=oqVJ477RS2I&list=PLBDF3DADA42761E79&#t=0m28s
「検察の裏金づくりというのは、法務省には調査活動費というエサがあるんです。本来の用途は、情報提供者に対する謝礼なんです。
しかし全国の、地検高検も最高検も、実際には情報提供者というのは検察は誰も使っていない。架空の情報提供者をでっち上げるわけですよ。
そこに3~5万円を支払った形の架空の領収書を検察事務官が書くんですよ。作るんです。そうしたら金が浮きますね。
地検の規模によって、年間予算が決められるんですよ。東京地検なら年間三千万円。大阪地検なら二千万円くらい。中小地検は大体400万円前後。
だからそれらを全て裏へ回して、地検であれば事務局長が浮いた金を金庫に保管する。
そしてそのカネを使えるのは、地検であれば検事正。高検であれば検事長。最高検であれば検事総長。で、法務省であれば事務次官と検事局長と官房長。」