流出の除染袋36袋、回収断念 急流などで環境省
東京電力福島第1原発事故の除染で出た汚染土などを入れた袋が関東・東北豪雨の影響で飯舘村などの川に流出した問題で、
環境省は24日、人が近づくのが困難な場所にある36袋の回収作業を打ち切ると発表した。
36袋は、袋の調査に入った作業員5人が一時遭難した南相馬市の梵天大滝の付近など、急流の対岸や山中にあることから、同省は回収困難と判断した。
同省は「下流の水を調査し、袋の影響をしっかりと把握していく」としている。
同省は24日午前11時までに439袋を発見し、このうち398袋を回収した。回収分のうち、破損したり、中身がない状態の袋は255袋。同省は、回収可能な場所にある残りの5袋の回収を急ぐとしている。
飯舘村から福島市に避難する行政区長会長の愛沢文良さん(74)は「回収を打ち切ると、下流の住民の不安が大きくなると思う。
環境省が本気で回収する気持ちがあるのか、疑問が残る」と話した。
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