辞意表明のVW会長、不正関与は否定 欧州なども調査へ
田中美保、リスボン=寺西和男
2015年9月24日03時37分
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独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を不正に逃れるソフトウェアを使っていた問題で、ビンターコルン最高経営責任者(CEO)が辞意を表明した。不正が発覚した米国だけでなく、欧州各国や韓国の政府も調査に乗り出す方針を示すなど影響は広がっており、業績でも大きな痛手になる。
ビンターコルン氏は23日、自社のホームページに載せた声明で「ここ数日に起きた出来事にショックを受けている。VWグループで、これほどの規模の不祥事が起きうるということにあぜんとしている」と説明した。その上で「CEOとしてディーゼルエンジンにまつわる不正行為の責任を受け止め、監査役会に辞任を申し入れた」とした。
一方で「会社の利益のためになると思うから(辞任を)するのであって、私には落ち度はない」として、自らは不正に関与していないとも主張した。同氏は22日に公表したビデオ声明で「一部の人の過ちによって、従業員の誠実で懸命な仕事ぶりが疑われることがあってはいけない」とも述べたが、不正が「組織ぐるみ」だったかは具体的に言及しなかった。
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