危険ドラッグ乱用し隣人切りつけ男に実刑判決
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150918/k10010240351000.html
9月18日 13時02分
去年１２月、東京・世田谷区のマンションで隣の部屋に侵入し、
女性にナイフで切りつけたとして傷害などの罪に問われた男の判決で、
東京地方裁判所は「危険ドラッグによって善悪を判断する能力が低下していた」と判断し、
懲役２年６か月の実刑を言い渡しました。
東京・世田谷区の無職、田中勝彦被告（３２）は、去年１２月、同じマンションの隣の部屋に
侵入して女性の顔や頭をナイフで切りつけたとして、傷害などの罪に問われ、
裁判で被告側は「当時は判断力を失っていた」などと無罪を主張していました。
判決で東京地方裁判所の島田一裁判官は「被告は危険ドラッグの急性中毒で精神状態がかなり悪化し、
善悪を判断する能力が低下していた。しかし、駆けつけた警察官に犯行を認めるなど、
自分の行動を認識していた」と判断しました。
さらに判決は「そもそも被告が危険ドラッグを乱用したことが原因で、
自宅でいきなり襲われた被害者の苦痛や恐怖は非常に大きい」などと指摘し、
被告に懲役２年６か月の実刑を言い渡しました。