2015.9.24 11:00更新
【編集日誌】「絶対語感」と「ベータ読み」
http://www.sankei.com/west/news/150924/wst1509240018-n1.html
外山滋比古氏の新刊「日本語の絶対語感」を読んだ。
同氏によると「絶対語感」とは乳幼児期に耳から入る言葉によって形成される、
その人固有の言葉の規範や思考の元となるもの。
乳児が母親から繰り返し聞かされて言葉を覚えることに注目し、
具体的なモノを表す言葉を「母乳語」、幼児期に会得する抽象的事象を表す言葉を「離乳語」と位置づけている。
また、文章の読み方にも2通りあるという。既知の事柄を理解する「アルファ読み」と、
未知の事柄を想像力を使い理解する「ベータ読み」だ。
校閲部は記事を読むのが仕事。日々の作業が単なる「アルファ読み」になってはいないか。
自戒し、深く読むよう取り組んでいきたい。