◆中国国営メディアは「安全」を強調
中国国営メディアによれば、爆発事故による死者・行方不明者は183人。
1万7000軒の建物が被害を受け、3000台の車が破壊された。
しかし、政府発表のこの数字についても、実際の被害はもっと大きいと見る海外メディアは多い。
環境汚染については、環境保護部(環境省)の緊急対策本部が20日、記者会見を開き、
爆発現場近くの8ヶ所で高レベルのシアン化ナトリウムが検出されたと発表した。
そのうちの1ヶ所は安全基準値の356倍にのぼるという。
中国国営新華社通信によれば、軍の専門部隊などが現場周辺の汚染が激しい区域を止水壁で隔離し、
海に注ぐ下水の出口を封鎖、水漏れがある箇所をセメントで固める措置を取っているという。
当局はこの“万全の対策”を強調し、隔離区域外の汚染は「標準的な範囲に収まっている」としている。
中国共産党機関紙、人民日報は、現場のシアン化ナトリウムの20%が除去されたという天津市副市長のコメントを報じている。
魚の大量死は、天津市街から海に注ぐ川で発生している。
http://newsphere.jp/world-report/20150824-1/