環境省は6日、国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」の人工繁殖事業を委託している上野動物園(東京都)で、ヒナ5羽が全て死んだと発表した。
もう一つの委託先である富山市ファミリーパークに残っているのは、いずれもオスとされる3羽で、今期の繁殖は絶望的となった。
同省は今年6月、乗鞍岳(長野、岐阜県境)で卵10個を採取し、両施設に 孵化 や飼育、繁殖を委託した。上野で5羽、富山で4羽がそれぞれかえ
ったが、7月4日に富山のメス1羽が死んだ。上野でも8月26日以降相次いで死に、今月5日夜から6日朝にかけて、残っていたメス2羽が死んだ。ヒナの死
と関係するようなウイルスは現時点で検出されておらず、ふんの状態などから消化機能に問題があったという。
http://news.infoseek.co.jp/article/20150906_yol_oyt1t50044