──安保法制に関する報道では完全に二極化していますね。
7月に衆議院特別委員会で採決された際、これを「強行採決」と報じた新聞と「与党単独採決」とした新聞、
その夜国会前に6万人が集結した抗議デモを大きく扱った新聞と無視した新聞があるわけでしょ。
各論調とは別に、あれだけの人が集まった事実は報道する価値がある。
産経は、あれを安倍晋三さんに対するヘイトスピーチだって言ってますけど(笑)。
安保法制賛成の新聞は反対意見をほとんど取り上げない。そこが反対派の新聞と大きく違う点です。
読売は反対の議論を載せません。そうなると、これがはたしてきちんとした報道なのかってことになる。
──ところでNHKは、6万人デモをほんの一瞬しか放映しませんでした。
“空気”を読んでるんでしょ。あまり大きく扱わないほうがいいって、どこかの段階で誰かが判断してるんでしょう。
一応報じたってことは、これは取材すべきと思った記者が取材して書いて、デスクが直して原稿にした。
だけどそれを番組でどう扱うかは各編集責任者の判断ですから。
抜粋してます
http://toyokeizai.net/articles/-/82234