ロシアが北極で軍拡を進めている。同国のセルゲイ・ショイグ国防相は8月31日、戦闘機と地対空ミサイルを2015年末までに北極圏の軍事施設に配備する計画だと、国営タス通信に語った。
北極海に領海を持つのは、ロシアのほか、アメリカ、カナダ、ノルウェー、デンマーク。ロシアは繰り返し北極圏での領有権拡大を主張してきた。最近では8月にも、エネルギー開発をめぐり、海岸から約650キロメートル沖までの約120万平方キロメートルの大陸棚をロシアの領海とする提案書を、国連に提出していたことが明らかとなった。
ロシア国防省は海軍戦略の中で北極圏を最重要地域としており、昨年も同国最北部の再軍備を進めていた。今年1月には、フィンランドとの国境からわずか50キロしか離れていない最北のムルマンスク地域(不凍港がある)での基地拡張を発表している。
そして今、ショイグ国防相によれば、同国最北の海軍施設に防空能力を加えようとしているのだ。「空軍力強化のため(戦闘機と地対空ミサイルの)配備作業に着手している」と、ショイグはタス通信に語っている。「年末に向けて、海軍と空軍、地対空ミサイル、そして防空司令部の編成を完成させる計画だ」
以下ソースで
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/09/post-3885_1.php