中国検察当局、人民日報サイト幹部を拘束 贈収賄容疑で
北京=倉重奈苗
2015年8月28日19時33分
中国検察当局は28日、共産党機関紙・人民日報傘下のニュースサイト「人民網」の廖●(●はおうへんに
工)総裁兼副会長と陳智霞副総裁を贈収賄の疑いで拘束したと発表した。
検察当局は贈収賄容疑の具体的な内容を明らかにしていないが、複数の中国メディアによると、記事掲載
をめぐる恐喝と汚職の疑いで、今年5月から当局の調査を受けている徐輝副編集長との関係を指摘する
見方がある。インターネット上では徐氏のほかにも複数の幹部が関連で連行されたと報じられたが、報道は
すぐに削除された。
中国では国営メディアと経済・金融業界との癒着や汚職が指摘されており、今後、摘発の動きが広がる
可能性もある。
廖氏は2010年6月から人民網の総裁兼副会長を務め、今年4月まで編集長も兼務していた。今月20日
には人民網でネット業界の協力強化を呼びかける文章を発表した。(北京=倉重奈苗)
http://www.asahi.com/articles/ASH8X544LH8XUHBI00T.html