大阪中1遺棄 被害者両親を襲ったネットでのいわれなき中傷
だが逮捕前は、インターネット上などで「何で中学生が夜遊びしているのか」「親たちは何で止めなかったのか」など
被害者家族に対する批判の声が上がっていた。奈津美さんは4人姉妹の末っ子で、両親と2階建て住宅で暮らしていた。近所の女性は言う。
「奈津美さんのお母さんは50代くらいでしょうか。パン工場で働いています。夕方4時ごろに出勤して、帰宅は深夜の1時ごろ。
お母さんは『夜勤のほうが時給がいいから』と、言っていました。きっと経済的な事情もあったのだと思います。
お母さんの帰りも遅いからでしょう、奈津美さんが深夜に出かけることはよくありましたね」
母親の苦労を間近に見ていたからだろうか、奈津美さんは小学校の卒業文集には、将来の夢について《会社に入ること》と書いていた。
「世間ではいろいろ批判はあることも知っていますが、私は奈津美さんのお母さんは、精一杯(子育てを)やっていたと思いますよ」(前出・近所の女性)
被害者であるにもかかわらず、いわれなき中傷を受け続けていたのは、凌斗くん一家も同様だった。
「特に凌斗くんのお母さんに関してはネット上では“彼女が犯人に違いない”といった中傷まで書き込まれていました」(前出・社会部記者)
奈津美さんと凌斗くんは、同じ小学校にも通っていた幼なじみだった。
中学校では男子テニス部に所属しており、練習ぶりもかなり真面目だったという。
彼は自宅の近所では“妹思いのお兄ちゃん”としても知られていた。
凌斗くんの住んでいたのは、奈津美さん宅から自転車で5分ほどの築40年近いアパートの一室だ。
「凌斗くん一家は、今年4月に、このアパートに引っ越してきたばかりでした。小さな妹が2人いて、よく遊んであげていました。
お母さんは離婚歴のある30歳くらいの美人で、凌斗くんを溺愛していました。
小さい子たちの世話のほかに、日中は仕事にも出ていて大変だったのでしょう。凌斗くんは、友達の家を泊まり歩くことも多かったみたいですね」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150825-00010001-jisin-soci