平田さんと星野君の場合、深夜に友人に連絡して「泊らせて」と頼み、断られても、
「家の前におるで、6時に帰るから」「帰ったら怒られる」と繰り返した。
この事件で思い出したのが、筆者の14歳の息子の親友で、わが家を含む6~7軒の友人宅を順番に泊まり歩いている I 君だ。
彼は、家が校区から遠いということもあるが、頻繁に友だちの家で夜を過ごす。ほとんど家に帰らない。
食事もシャワーも友人宅で済ます「ジプシー少年」だ。
あまりにしょっちゅうやって来るため、ある友人のお母さんがキレて、出入り禁止にしたほどだ。
だが、それでもその友人と I 君は、今でも仲良し。人徳だ。
殺害された平田さんに比べると、I 君は本当に恵まれている。友人に守られているからだ。
深夜に騒がしくして、筆者を含む親たちに「お前ら、静かにせえ」と怒鳴られようとも、
彼は友人の親がいる安全な場所で夜が過ごせるのだ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150823-00010001-jindepth-soci