文科省:妊娠しやすさと年齢、副教材に 高校生向けに作製
文部科学省は妊娠のしやすさと年齢の関係や、不妊に関する内容を初めて盛り込んだ高校生向け保健教育の副教材を作製した。
少子化対策を担当する内閣府と連携して作製した。21日の閣議後会見で有村治子女性活躍担当相が発表した。8月下旬から全国の公・私立高校に配布する。
副教材は心の健康や喫煙・飲酒・薬物乱用、感染症など健康に関する問題について解説や資料が掲載されたもので、題は「健康な生活を送るために」。
A4判45ページ中、家族計画や妊娠・出産について4ページを割いた。
22歳をピークに女性の妊娠のしやすさが低下することを表すグラフを使い、「女性にとって妊娠に適した時期は20代。40歳を過ぎると妊娠は難しくなる」と解説。
また、男性についても「年齢が高くなると精子の数や運動性が下がる」とした。不妊治療が近年増加していることや男女ともに不妊の原因になることなども記述した。
教材を使用するかどうかは、各学校の判断に任される。
有村氏は「男女ともに医学的、科学的に正しい知識を得て、安全で健やかな将来設計を考えていただければありがたい」と述べた。
http://mainichi.jp/select/news/20150821k0000e040232000c.html