ガ島でほぼ壊滅の「一木支隊」、北海道・旭川で慰霊祭
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20150820003549_comm.jpg
ガダルカナル島の戦いを経験した元・一木支隊の鈴木貞雄さん(右)と藤吉貢さん(左)。後ろは一木清直大佐の長女、安藤淑子さん=旭川市
太平洋戦争中、日米両軍が激突したガダルカナル島(ソロモン諸島)の戦いで多数の兵士が亡くなった「一木支隊」の慰霊祭が、旭川市の北海道護国神社で開かれた。
ガダルカナル島の戦いは1942年8月から約半年間にわたり、日本軍3万人超のうち約2万2千人が死亡した。
一木清直大佐が率いた一木支隊は旭川市の陸軍第7師団から派遣され、この戦いでほぼ壊滅した。
慰霊祭には一木支隊に所属していた鈴木貞雄さん(97)と藤吉貢(みつぐ)さん(96)=いずれも旭川市=のほか、一木大佐の長女、安藤淑子さん(86)=東京都世田谷区=ら約20人が参加。
本殿や慰霊碑の前で玉串を捧げるなどした。
慰霊祭にはかつて多くの人が参加していたが、主催していた戦友と遺族らでつくる「一木会」が20年前に解散して以降、年々参加者が減っているという。
安藤さんは「いつ来られなくなるかわからないので、思い切って来ました。『すぐ帰ってくるから心配しなくていいよ』と戦いに行く前に話していた父の姿が忘れられません」と話した。
http://www.asahi.com/articles/ASH8N34Z5H8NIIPE003.html