同署によると、アスレチック遊具のワイヤロープは、渓谷を流れる楠(くす)川をまたいで
約60メートルに渡り張られ、滑車を使って岸から反対側の岸に滑り降りる仕組み。高橋さんは、
終点で木に付けてあったクッションにぶつかった際、バランスを崩して転落し、頭を打ったとみられる。
高橋さんは白馬村の宿泊施設にアルバイトで勤めており、この日はアルバイト仲間数人と渓谷に
遊びに来ていた。
北アルプス広域消防本部によると、近くにいた白馬村のアウトドアツアー会社のガイドが衝突音を
聞き、倒れている高橋さんを見つけ、同社を通じて119番通報した。救急隊が現場に駆け付け、
県消防防災ヘリコプターで病院に運んだ。
この会社によると遊具は、ウエットスーツを着て渓流下りを楽しむキャニオニングのツアーで
使うために2005年ごろ設置。通常はツアー客が同社のガイドの指導の下、ハーネス(安全ベルト)
などで安全確保した上で使っている。これまでにツアー客がけがをしたことはなかったという。
同社によると、高橋さんたちはツアー客ではなかった。
同社などによると、現場は楠川上流部で、普段は登山者や渓流釣りをする人以外は入らない
ような場所という。
http://www.shinmai.co.jp/news/20150817/KT150817FSI090011000.php