終戦の日:2閣僚が靖国参拝…首相は私費で玉串料奉納
安倍晋三首相は終戦記念日の15日午前、東京・九段北の靖国神社への参拝を見送り、代理人を通じて玉串料を奉納した。安倍内閣の閣僚では、
高市早苗総務相と有村治子女性活躍担当相が同日午前、靖国神社を参拝した。
山谷えり子国家公安委員長も参拝を検討しているが、防災担当相を兼務しており、桜島の噴火警戒レベルが上がった対応で同日午前の参拝は見送った。
首相の代理人の自民党の萩生田光一総裁特別補佐によると首相は14日、「英霊に対する感謝の気持ち、靖国への思いは変わらない」と萩生田氏に伝えた。
玉串料は自民党総裁として私費で奉納したという。
首相の参拝見送りは、侵略や植民地支配に言及した戦後70年談話を14日に表明した直後で、周辺国との無用な摩擦は避けるべきだとの判断があったものとみられる。
一方、参拝した高市氏は記者団に「国策に殉じてかけがえのない命をささげられた方々に尊崇の念を持って感謝の誠をささげた」と語った。
また、有村氏も「国難の時に命をささげられたみたまに心を込めて追悼、感謝の誠をささげた」と語った。
有村氏は参院比例代表で神道政治連盟の組織内候補、高市氏も神道政治連盟国会議員懇談会の幹事で、閣僚就任前から終戦記念日などに参拝している。
また、超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・尾辻秀久元参院副議長)の約70人も靖国神社を集団参拝した。
次世代の党の平沼赳夫党首、民主党の羽田雄一郎参院幹事長らが参加した。これとは別に、自民党の稲田朋美政調会長、
小泉進次郎復興政務官も同日午前、参拝した。
http://mainichi.jp/select/news/20150815k0000e010153000c.html