2015.8.11 10:07
独、13兆円の利払い減 ギリシャ危機で国債人気
ギリシャ財政危機の影響で安全資産とされるドイツ国債に人気が集まり、ドイツ政府が2010年以降に
計約1千億ユーロ(約13兆円)の利払いを減らしたとの分析を、ドイツのハレ経済研究所が10日公表した。
国債の買い手が増えたことにより、利回りが低下したという。
同研究所はギリシャ支援に伴うドイツの負担分を約900億ユーロと試算。ギリシャが債務を返済しなかったとしても、
既に負担分を上回る金額を減らしたと指摘している。
ドイツ国債の利回りは、投資家の不安が高まる状況で低下し、安心材料が出ると上昇する傾向があるという。
ギリシャ総選挙で緊縮策の見直しを求める急進左派連合(SYRIZA)が勝利したことし1月や、ギリシャ政府が
財政再建案の賛否を問う国民投票の実施を決めた6月には利回りが大きく低下した。(共同)
http://www.sankei.com/economy/news/150811/ecn1508110017-n1.html