10日午前6時ごろ、前橋市のJR新前橋駅前にある交番に男が侵入し、刃物を振りかざしてカウンター内の警察官に向かってきた。男性巡査部長(45)が刃物を置くように警告した上、拳銃1発を発砲、銃弾は当たらず、銃刀法違反の容疑で男を現行犯逮捕した。けが人はなかった。
前橋署によると、男は住所・職業不詳の久慈敦司容疑者(37)。「警官を殺すために刃物を持っていった」と供述しており、殺人未遂容疑でも調べる。
署によると、久慈容疑者は柳刃包丁(刃渡り21・5センチ)を所持していたが、巡査部長が下半身に向けて発砲すると投げ捨てた。
銃弾は容疑者の脚の間をすり抜けて、さらに交番のドアガラスを突き抜け、近くの歩道上に落ちた。当時交番には警察官5人がいた。
前橋署の渡辺孝一副所長は「正当防衛で、適正な使用だった」と話している。
現場は近くに飲食店などが立ち並ぶ駅前のロータリー付近だが、事件当時、通行人や通行車はなかった。
久慈容疑者は今年4月にも群馬県警に銃刀法違反容疑で逮捕されている。
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