中曽根康弘元首相、月刊誌への寄稿で「侵略」明言
[2015年8月6日21時28分]
中曽根康弘元首相が7日発売の月刊誌「文芸春秋」への寄稿で、先の大戦 をめぐる日本の行為について
「紛れもない侵略」と明言していることが6日、分かった。
安倍晋三首相の戦後70年談話をにらみ「自己の歴史の否定的な部分を直視する勇気と謙虚さを持つべきだ。
そこからくみ取るべき教訓を心に刻み、 国家を導くことが現代政治家の責務だ」と強調した。
政権の歴史認識について「国際的に通用する判断で考えなければならな い」と指摘。
先の大戦を「無謀な戦争」と振り返った上で「特に中国民族の感情を著しく傷つけた」と言及した。
中国や韓国との関係改善に関し「歴史問題の軋轢(あつれき)には慎重な態度で臨むべきで、過去に対する
率直な反省とともに言動は厳に慎むべきだ。
民族が負った傷は、三世代百年は消えない」と警鐘を鳴らした。
同時に 「互いの国の世代の代替わりで、人間関係が希薄になりつつある」として、 多面的な交流が必要と訴えた。(共同)
http://www.nikkansports.com/general/news/1519053.html