乗客がファーストクラスへの格上げ狙ってつくうそとは
By Quentin Fottrell
2015 年 8 月 5 日 14:08 JST
旅客機のエコノミークラスの座席の足元はどんどん狭くなっている。これに伴い、搭乗客がアップグレードを狙ってつく
うそもどんどん大げさになっている。
昨今、無料でのアップグレードの実現はますます困難になっているが、英ヴァージン・アトランティック航空の地上職員
と乗務員1000人を対象に行った調査によると、多くのしたたかな乗客がそれに挑戦していることが分かった。ある有名な
手品師(ヴァージンはその名前を明かさなかった)は乗務員に、手品をして見せるからアップグレードして欲しいと言って
きたという(残念ながら、大半の人々は手品の帽子からウサギではなく、クレジットカードを出さなくてはならないだろう)。
この調査はヴァージン航空の宣伝キャンペーンの一環。同社はアップグレードを実現させるためにやってみたことについて、
BestRequestというハッシュタグを使ってツイートするよう呼び掛けている(次回のフライトでアップグレードを受けられる
チャンスがある)。
アップグレード実現のために乗客がした話の中で、最も大げさだったもの5つを紹介しよう。
失恋:誕生日に彼女に振られたことを明かした若い男性。
コネ:ヴァージンの創業者であるリチャード・ブランソン氏の友人だと主張した乗客。
ハネムーン:テレビ番組「フレンズ」の一場面からヒントを得て、結婚したばかりだと主張したカップル。
誕生日:今日が誕生日だと言って、アップグレードを期待する乗客は多い。
疲れた親:泣き続ける赤ちゃんから離れたいとスタッフに告げた父親。妻は不満そうだった。
(中略)
それでも、中には道徳上あまりよろしくない方法で、ファーストクラスさながらの旅をしている乗客もいる。航空会社に
関するインターネットのフォーラム「フライヤートーク・ドット・コム」に先月、このような投稿があった。友人がエールフランス
KLMで自分のための格安チケットと、予約変更可能なエコノミーのYチケットを2枚予約し、隣り合う3つの座席を指定
した。KLMでは直前で予約を取り消しても料金が発生しないため、この友人は搭乗手続き中に予約変更可能な
チケット2枚をキャンセルしたという。この手法だと、KLMが予約された席を販売できないのは確かだ。だが、キャンセル
待ちをしていた客が乗り込んでくる可能性は排除できない。
http://jp.wsj.com/articles/SB12433432845575373546004581151500423452390