ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラ近郊で7月31日、パレスチナ人の18歳の少年がイスラエル軍に胸を撃たれ、1日死亡した。西岸で31日に1歳児が死亡した、ユダヤ過激派によるとみられる放火事件への抗議活動中だったといい、イスラエル軍は「少年が火炎瓶を投げたので、発砲した」と説明している。AP通信などが報じた。
一方、パレスチナ自治区ガザ北部では31日、イスラエルとの境界にあるフェンスに近づいたパレスチナ人の17歳の少年がイスラエル軍に射殺された。
放火事件後、パレスチナではイスラエルへの反発が強まっており、ヨルダン川西岸ヘブロンでは約2千人が抗議活動をし、イスラエル治安当局と衝突した。放火事件について、国連の潘基文事務総長が31日、「テロ行為」、米ホワイトハウスも「卑劣な攻撃」と非難するなど、国際的な批判が高まっている。(エルサレム=渡辺丘)
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