中国、元軍制服組トップの党籍剥奪 汚職容疑で
2015/7/31 0:34
日本経済新聞 電子版
【北京=永井央紀】中国共産党は30日、胡錦濤前政権で人民解放軍の制服組トップだった郭伯雄・元中央
軍事委員会副主席を党籍剥奪処分にし、収賄容疑で軍事検察機関に送ると発表した。すでに汚職で摘発
された故・徐才厚氏と共に、胡政権時の軍制服組トップが2人とも党籍剥奪となる異例の事態となった。国営
新華社が伝えた。
新華社によると習近平総書記(国家主席)が主宰した30日の政治局会議で、腐敗調査を担当する党中央規律
検査委員会の報告に基づいて処分を決めた。4月9日からの調査結果として、職務上の立場を利用して他人の
昇進の便宜を図り賄賂を受け取ったとした。
郭氏は内陸部の蘭州軍区出身で「北西のオオカミ」と呼ばれた実力者。徐氏とともに江沢民元国家主席に
近いとされ、江氏に連なる人脈への強いけん制となる。軍長老の介入を排除し、軍内の権力基盤を固めたいとの
習氏の思惑もにじむ。
(以下略)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM30H8W_Q5A730C1EA1000/
http://www.nikkei.com/content/pic/20150731/96958A9E9381959FE1E29AEA858DE1E2E2E5E0E2E3E79793E3E2E2E2-DSXMZO8997144031072015EA1001-PB1-4.jpg
郭伯雄・前中央軍事委員会副主席=ロイター