科学には、デザインが必要だ:臓器を再現するポリマーチップが「デザイン・オブ・イヤー」に
今年初旬、MoMAのデザイン・建築部門シニアキュレーター、パオラ・アントネッリは同館の常設展に不思議な物体を追加した。この透明でUSBサイズのプラスチック片が、人の命を救う医薬品開発の現場の常識を変えるかもしれない。
「Organs-On-Chips」と名づけられたこのチップは、まさにその名の通りの代物だ。このマイクロチップには、ヒト細胞が並んだマイクロチューブが埋め込まれており、空気や栄養素、血液や、感染症の原因となる細菌などをチップ内の管を通して送り込むことができる。
このチップは、半導体チップを製造するのと同じ方法でつくられている。肺や腸、肝臓、腎臓、心臓などの各臓器から取り出した細胞を利用して、それぞれの細胞がつくり出す微量な化学物質を検出できる。チップが臓器の構造や機能を完全に再現すれば、製薬会社にとって、優れた〈医薬品評価ツール〉になりうる。最終的な目標は「動物実験依存からの脱却」だ。
以下ソースで
http://wired.jp/2015/06/27/organs-on-chips/
http://wired.jp/wp-content/uploads/2015/06/organsonchips620.jpg