福島第一原発 凍土壁停止 作業ミスが原因か
東京電力福島第一原子力発電所で、電源ケーブルが漏電して「凍土壁」の設備などが停止したトラブルは、電源ケーブルに金具を打ち込むという作業ミスが原因とみられることが分かりました。
28日午前8時半ごろ、福島第一原発の敷地内で漏電の警報が鳴るとともに、電源ケーブルから煙が上がっているのが見つかり、東京電力で影響を調べたところ、汚染水対策の柱として試験的な凍結が進められている「凍土壁」の設備などが停止していることが確認されました。
東京電力で原因を調べたところ、当時、煙が上がったケーブルを収めたホースの周辺では、雑草がホースを傷つけないようにシートを設置する作業が行われていて、そのための金具を誤って電源ケーブルに打ち込んだため漏電したとみられることが分かりました。
このトラブルでは、凍土壁を建設するため地盤を凍らせる装置のほか、1号機から3号機までの「格納容器」と呼ばれる設備に窒素を送り込む装置の一つも停止しましたが、いずれの装置も異常はなかったとして、午後2時すぎまでにすべて復旧しました。
東京電力は、試験凍結や核燃料の冷却などへの影響はなく、周囲の放射線量を測るモニタリングポストなどの値にも異常は見られないとしています。
そーす http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150728/k10010169931000.html