教科書「中国史観」と反発、高校生が教育省突入
2015年07月24日 20時21分
【台北=向井ゆう子】台北で23日深夜、歴史教科書の見直しに反対する高校生ら数十人が教育部
(教育省)に突入し、一部が部長室(大臣室)を占拠した。
警察当局は24日未明、不法侵入などの疑いで高校生ら33人を逮捕した。
(以下略)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150724-OYT1T50102.html
報道によると、学生らは、学習指導要領の改定をめぐる23日の座談会に、教育部長(文科相)が出席
しなかったことに反発。警察官の警備網を突破して敷地の塀を乗り越え、部長室を一時占拠した。学生らの
排除時に現場で取材していた台湾紙、自由時報などの記者3人も一時拘束された。
改定版は、歴史分野で「日本統治」を「日本植民統治」に、「慰安婦」の表現を「強制されて慰安婦に
された」とそれぞれ変更。戦後の中国国民党による台湾統治の始まりを、台湾の「接収」から祖国復帰の
ニュアンスが強い「光復」に変えている。
また、「中国」の表現をすべて「一つの中国」原則に従って「中国大陸」に変更するなど、中国的な要素が
強まり、台湾に関する内容が薄まっている。
改定は文字の誤りの訂正など「微修正」としていたにもかかわらず、「台湾史」では字句の「6割」(聯合報)
が変更されたことや、当局が審査過程の議事録公開を一時、拒んだことも反対派の不信感を増幅した。
(一部抜粋)
http://www.sankei.com/world/news/150724/wor1507240040-n1.html