米軍、アルカイダ系組織の指導者殺害 シリアで空爆
2015.07.22 Wed posted at 09:49 JST
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米軍の空爆で殺害されたアルカイダ系武装組織のムシン・ファドリ指導者=米国務省
ワシントン(CNN) 国際テロ組織アルカイダ系の武装組織でシリアに拠点を置く「コラサン・グループ」のムシン・ファドリ
指導者が今月、米軍の空爆で死亡していたことが分かった。
米国防総省が21日に発表したところによると、米軍は8日、シリア北西部サルマダ近郊で車に乗っていたファドリ
指導者を空爆で殺害した。
同指導者はクウェート生まれ。シリア入りしたアルカイダ幹部らの武装組織、コラサン・グループを率いていた。米政府が
700万ドル(約8億7000万円)の賞金を懸けて行方を追っていた。
国防総省の報道官は「彼の死によって、米国や同盟国を標的としたアルカイダの対外作戦は抑制、阻止されるだろう」
と述べた。
シリアでは過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やアルカイダ系の「ヌスラ戦線」が国内でのテロを繰り返す
一方、コラサン・グループは欧米への攻撃に重点を置いてきた。
米軍主導の有志連合軍は昨年9月、シリア空爆の第一夜にコラサン・グループの施設を攻撃。その後も同組織の
訓練所など複数の施設を空爆している。
ファドリ指導者はかつて、アフガニスタンでアルカイダや反政府武装勢力タリバーンの戦闘に参加していた。2001年9月の
米同時多発テロについて、事前に知らされていたアルカイダ指導者の一人だったとされる。02年10月にはクウェートの
ファイラカ島で起きた米海兵隊員銃撃、イエメン沖で発生した仏タンカー爆破の両事件に関与したとみられる。
http://www.cnn.co.jp/world/35067677.html