米国とキューバ、正式に国交回復 断交から54年ぶり
ワシントン=奥寺淳、ハバナ=平山亜理
2015年7月20日14時08分
米国とキューバが20日、正式に国交を回復した。キューバ革命後の断交から54年ぶり。同日、両国の首都にそれぞれの
大使館が再開され、ワシントンでは米キューバ外相会談が開かれる。またケリー国務長官は8月、米国務長官として半世紀
ぶりにキューバを訪問する。
ワシントンの米国務省では20日朝、米国と外交関係のある各国の国旗が並ぶロビーに、キューバ国旗が加えられる。また、
ワシントンにあるキューバの利益代表部では同日午前10時、同代表部が大使館に格上げする式典が行われ、キューバ
国旗が掲げられる。式典には、米側からは国交正常化交渉を担っているジェーコブソン国務次官補(西半球担当)が出席する。
ハバナでも同日正午、米利益代表部が大使館に格上げされ、ジェフリー・デロレンティス代表が駐ハバマ米大使館の臨時
代理大使に昇格する。
両国の国交は回復したものの、米国の対キューバ禁輸措置は残るなど、関係を正常化させる交渉はこれから本格化する。
米側は、キューバで大幅に制限されている通信の開放や、反体制派の拘束が続いている人権状況の改善も求めていく方針。
キューバもグアンタナモ米軍基地の返還を求めているほか、社会主義体制の転換を促す米国のラジオ放送に対する反発も
強い。(ワシントン=奥寺淳、ハバナ=平山亜理)
http://www.asahi.com/articles/ASH7N4K0GH7NUHBI00Y.html
キューバはロドリゲス外相が訪米し、大使館開設の式典に臨む一方、米は式典は開かない。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM19H0G_Z10C15A7FF8000/