4千円と5時間、手作り「Kバイオリ ン」 夢は1人1丁
4千円と5時間でバイオリンを手作りできます――。
静岡県磐田市 で楽器工房を主宰する加藤正行さん(65)は簡易型バイオリンの作り方を各地で教えている。
10年余で世に送り出したのは2800丁。「子ども1人に1丁」が夢だ。
その名は「Kバイオリン」。 静岡県西部で生産が盛んな軽自動車の「軽」にちなみ、手軽に親しめるという意味を込めて加藤さんが名付けた。
楽器の形を下書きした合板や持ち手の部品を加藤さんが用意。
作る人は板を下書き通りに切り、持ち手を削って丸みをつけ、部品同士を瞬間接着剤でくっつけるだけだ。
日曜日、 浜松市の講座に親子で参加した市内の主婦河合倫江さん(36)は「最初は不安だったけれど、形になって感動した。子どもと演奏を楽しみたい」。
娘の純怜(すみれ)さん (8)は出来上がったバイオリンを抱きしめ、「帰りの車でも弾く!」と笑顔だった。
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