香美町村岡区の村岡観光協会のホームページ(HP)で、ライブカメラの映像情報を提供している地元の「むらおかライブカメラ」代表の阿瀬大典さん(37)が、小型無人機「ドローン」で空撮した地域の映像を同HPで公開している。高度70~100メートルから撮影した映像は迫力満点で、地域の新たな情報発信として期待されている。
阿瀬さんは村岡観光協会員で、民宿などのHP制作の本業を生かして、3年前から村岡区を中心にライブカメラを設置。スキー場など約30カ所の降雪や道路情報をリアルタイムで提供している。
ライブカメラの利用度が高いのは冬場のため、「年間を通じて新たな地域情報を発信したい」と、安価で手軽に操作できる「ドローン」に着目した。今年5月、タブレット画面で操作できる小型カメラ付きの機体を約10万円で購入。上昇や下降、静止、動画や静止画の撮影などの技術を独学で習得した。
また、ドローンの使用方法が社会問題になっていることから、地元の警察にも相談。「人のいるところでは飛ばさない。個人が特定できないようにする」などのルールを決め、村岡区内の集落を中心に空撮を始めた。
現在、約40カ所の空撮の静止画や一部の動画を村岡観光協会のHPで公開。空撮画像を見た地元住民からは「これまで見たことがない風景で、迫力があり、画像も鮮明」と好評だ。
阿瀬さんは「飛行時間(1回、約10分)や、飛行場所の制限はありますが、地域の人たちに大変喜ばれています」と、今後も新たな空撮に取り組む予定だ。また、依頼があれば、有料でドローンの空撮を行うという。
問い合わせは「むらおかライブカメラ」(電)090・1714・4410。
http://www.sankei.com/smp/region/news/150624/rgn1506240062-s.html