原田眞人監督、70年前と現在の政治状況を並べ“民意”の重要性を訴える
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原田監督は戦後70年を迎え「戦争体験者がどんどん亡くなっている」と戦争の記憶が徐々に遠いものになっているということへの危機感を口にする。
この日も安保法案の特別委員会での採決が紛糾の中で行われ、連日、国会前でデモが行われるなど国民が高い関心を示しているが、こうした動きを踏まえ
「いま、こうした政治状況の中で、幸か不幸か、この70年の“根っこ”をもう一度検証すべき時期に来ている。(本作の)歴史的な価値をいま、感じています」と語る。
さらに「安倍首相の答弁の言葉を借りるなら、能力のない政府が“総合的に”判断して、民意を無視するという事態が続いていく。
同じように民意のなかった70年前に阿南さんや昭和天皇が日本を救うためにどう決断したのか考えるいい機会だと思います。
国民を救うということ。民意とは何か? 日本という国がどこから来てどこに向かっているのか? 自問して行動に移してほしいと思います」と力強く訴えかけた。
『日本のいちばん長い日』は8月8日(土)より公開。
http://www.cinemacafe.net/article/2015/07/16/32721.html