ギリシャに銀行破綻処理指令の承認要求-優先債のベイルインも
2015/07/15 13:09 JST
(ブルームバーグ):ドイツを中心とするギリシャの債権者は、新たな支援の条件として、欧州連合(EU)の銀行破綻処理に
関する「銀行再建・破綻処理指令(BRRD)」を22日までに承認するよう同国に求めている。実際に導入が決まれば、
ギリシャの銀行の優先債保有者や預金者に損失負担を求めることが容易になる。
ギリシャのチプラス首相は、最大860億ユーロ(約11兆6800億円)の新たな支援合意を得るため、欧州の債権者からの
要求に屈したが、破綻回避のために約2週間の休業に追い込まれた同国の銀行の救済には、250億ユーロの資本注入だけ
では十分でない可能性がある。フィッチ・レーティングスによれば、ギリシャの現行破産法に債権者に負担を求める「ベイルイン」
の規定はない。
ロンドンの法律事務所ホワイト・アンド・ケースのパートナー、マイケル・ドラン氏は「銀行の事業整理が行われ、銀行債務の
ベイルインが実施される可能性がありそうだ。ギリシャにおけるBRRDの導入は債券保有者のポジションに大きな影響を与える。
銀行債の保有者がこの状況をどのように切り抜けるかは分らない」と指摘した。
EUのBRRDは、破綻した銀行の救済費用負担から納税者を保護することを目指し、金融危機後に策定された。EUの
全加盟国が2016年までの適用を義務付けられている。経営が行き詰まった銀行の業務継続を可能にするため、債務の
減免や株式への転換を通じて銀行資本を再編することがベイルイン条項の導入で可能になる。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NRIEON6TTDS501.html
ユーロ圏首脳が合意したギリシャ新支援への条件 [pD8Tcpob]
http://next2ch.net/test/read.cgi/poverty/1436813893/